お隣同士は仲が悪い?カナダvsアメリカ「アイスホール」論争
2010年2月18日
2月17日 水曜日 晴れ 朝の気温2℃
屋外にある聖火台は、記念撮影の人気スポットになっています。先週末に行った時は多くの人出と聖火からだいぶ離れた位置に高い網目の柵が施されていて、最前列まで行ってかろうじて撮れたのですが、現在は柵がもう少し聖火に近い位置に移動し、柵の中間部分が除かれたのでいい写真が取れるようになったみたいです。
現在メダル争いはアメリカがカナダの2歩先という感があります。お隣同士で応援しあって…ということはないようで、ライバル意識が強い気がします。以前からアメリカのメディアでカナダを田舎っぽく表現してみたり、カナダはカナダで、やっぱりカナダのビールが美味しいよなと強がりを言うコマーシャルがあったり。このオリンピックでも大会前からちょっとした論争が起こっていました。
ことの発端は昨年、アメリカチームがオリンピックの会場で練習できなかったこと。
アメリカのあるテレビ番組でこれを批判したコメディアン系の司会者が、英語で相手をけなす時に使う悪い英語をもじって、「アイスホール」という言葉を使ってカナダを揶揄したのです。
冬の凍った湖で釣りをするために開ける穴がアイスホールで、これが寒い北部にあるカナダのイメージだとでも言いたかったのでしょうか。「カナダ選手にだけオリンピック会場で練習をさせて、カナダはずるいぞ」という声はカナダでもしっかり放映されたのです。
このアイスホール論争を聞いたバンクーバーにあるビール会社は、ならばとアイスホール・ビールなるものを発売し反撃に出たのです。さらに、キツラノというおしゃれな地域にあるレストランは現在もアイスホールビール&自家製パテのハンバーガーのスペシャルセットメニューを展開中。このカナダ側の反応はウィットに富んでいて、なかなか面白いと思いました。
このアメリカ人の司会者が今日からバンクーバー入りして、カナダのメディア攻勢にあったようで、カメラの前で素直に自分の非を認めて謝罪している様子が放映されました。さすがにアウェーの地ですから大人しくなったのでしょうか。今度の日曜日には男子アイスホッケーで、カナダとアメリカの直接対決がありますから、このアメリカ人司会者の発言もまだ注目されそうです。
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