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真央、大事に飛ぼうと…助走が遅い/ロシア杯

2009年10月26日

ここ数年、浅田さんは、シーズンが始まってから徐々に調子を上げています。昨年の1戦目のフランス杯でも2位。ですから、今年の出だしの2戦が悪くても、それほど心配していません。ただ、悪循環にはまってしまったようです。

 3日に行われたジャパンオープンで、3回転半に入る助走が若干遅く、大事に跳ぼうとしていると感じました。助走が遅くなると、気がつかないうちにジャンプに入るライン取りが変わることがあります。踏み切りのタイミングも狂い、それがミスにつながることもあります。

 浅田さんの3回転半は、踏み切りで左足に体重をかけてためをつくるのが特徴です。ラインやタイミングが狂うと、体重の乗り具合も違ってきます。普段より乗らなくても、乗りすぎてもジャンプは狂います。この2戦でも、その傾向が出たように見えました。ミスをすると慎重になり、またミスにつながる。気持ちもさらに引いて悪循環です。

 しかし、練習では跳べています。GPファイナルに出られなくても、その期間に悪いところを調整できます。トリノ五輪で金メダルを取った荒川さんも、そのシーズンのGPファイナルには出られませんでした。プラス思考でいってもらいたいです。(カルガリー五輪代表、プリンスホテル所属)


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評論家・八木沼純子
八木沼純子(やぎぬま・じゅんこ)
 1973年(昭48)4月1日、東京都生まれ。5歳でスケートを始め、88年世界ジュニア銀メダル。同年カルガリー五輪代表となり、94年NHK杯では3位に食い込んだ。95年世界選手権を最後にアマチュアを引退しプロに転向した。元内閣総理大臣の松方正義の玄孫。早大卒。159センチ。

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