真央フリーにつながる着氷成功/全日本選手権
2009年12月27日
今日の浅田選手はトリプルアクセルで着氷できたことに、大きな意味があります。まず着氷し、これまでの嫌なイメージをぬぐい去る。そして、納得いく演技をすることが大事。回転不足とジャッジされたことは残念ですが、映像をスローで確認しても、きちんと回っているように見えるほどの出来でした。今季初めてSPをまとめて滑ることができ、フリーにつながる流れができました。全日本に向けてプログラムの変更もありましたが、全体的な完成度は高まっています。
それから、何と言っても中野選手の気迫が印象に残りました。ジャンプを跳ぶ際、エッジの使い方で減点はありましたが、それを挽回(ばんかい)するほど、ほかの要素でも高いポイントを加算することができました。
フリーはメンタルの戦いになると思います。滑走順も影響するかもしれません。中野選手は余計なことを考えず、1番に滑れることはプラス。鈴木選手は主要選手が終わった後に出てくることで、戦略を練ることができる。浅田選手は何より、自分の世界を貫くべきでしょう。誰が勝ってもおかしくないと思います。(カルガリー五輪代表、プリンスホテル所属)
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