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真央フリーにつながる着氷成功/全日本選手権

2009年12月27日

 今日の浅田選手はトリプルアクセルで着氷できたことに、大きな意味があります。まず着氷し、これまでの嫌なイメージをぬぐい去る。そして、納得いく演技をすることが大事。回転不足とジャッジされたことは残念ですが、映像をスローで確認しても、きちんと回っているように見えるほどの出来でした。今季初めてSPをまとめて滑ることができ、フリーにつながる流れができました。全日本に向けてプログラムの変更もありましたが、全体的な完成度は高まっています。

 それから、何と言っても中野選手の気迫が印象に残りました。ジャンプを跳ぶ際、エッジの使い方で減点はありましたが、それを挽回(ばんかい)するほど、ほかの要素でも高いポイントを加算することができました。

 フリーはメンタルの戦いになると思います。滑走順も影響するかもしれません。中野選手は余計なことを考えず、1番に滑れることはプラス。鈴木選手は主要選手が終わった後に出てくることで、戦略を練ることができる。浅田選手は何より、自分の世界を貫くべきでしょう。誰が勝ってもおかしくないと思います。(カルガリー五輪代表、プリンスホテル所属)


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評論家・八木沼純子
八木沼純子(やぎぬま・じゅんこ)
 1973年(昭48)4月1日、東京都生まれ。5歳でスケートを始め、88年世界ジュニア銀メダル。同年カルガリー五輪代表となり、94年NHK杯では3位に食い込んだ。95年世界選手権を最後にアマチュアを引退しプロに転向した。元内閣総理大臣の松方正義の玄孫。早大卒。159センチ。

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