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真央の勝つ滑り/全日本選手権

2009年12月28日

 浅田選手にとって、この日のような大舞台でしっかり勝ちに行く滑りができたことは、五輪につながります。周りからの重圧や緊張感に惑わされることなく、集中して4分間を滑り切れた精神力は、五輪で競った時にも必ず役に立つはずです。

 苦しんだ今季でしたが、最後に出場した10月のロシア杯から2カ月間で、しっかりと立て直してきました。特に3回転半が決まったことは大きい。試合で成功させる感覚を取り戻す作業は大変だったと思いますが、感覚が戻ったことで演技中の他の要素にも余裕が見えました。

 この日のフリーは、3回転半を1回だけにした勝つためのプログラムでした。2回入れなくても、他のジャンプを確実に成功させ、芸術性を表す5項目でポイントを取っていければ、五輪でもメダルが狙えるプログラムになるのではないでしょうか。

 ただ、五輪では何が起こるか分かりません。今回のように、そのときの戦況に応じてプログラムを変えていくことも大事になる場面が出てきます。あと2カ月間、いろいろな戦略を考えた密な練習が決め手となるのではないでしょうか。(カルガリー五輪代表、プリンスホテル所属)


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評論家・八木沼純子
八木沼純子(やぎぬま・じゅんこ)
 1973年(昭48)4月1日、東京都生まれ。5歳でスケートを始め、88年世界ジュニア銀メダル。同年カルガリー五輪代表となり、94年NHK杯では3位に食い込んだ。95年世界選手権を最後にアマチュアを引退しプロに転向した。元内閣総理大臣の松方正義の玄孫。早大卒。159センチ。

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