審判に与えた印象/4大陸選手権
2010年1月30日
浅田選手にとって、2度の3回転半が決まったことは、五輪につながる大きな成功でした。特に最初の単発の3回転半は、高さも回転も十分。今季もっともきちんと決まった3回転半だったと思います。その好影響が、後半のミスのない演技につながりました。
今大会も五輪も、国際スケート連盟(ISU)のジャッジが判定を下します。今季はISU主催の大会で3回転半を3度跳びましたが、1度もきれいに着氷をしたことはありませんでした。今大会のSPは助走のスピードが足りず、わずかな回転不足と判断されましたが、それを除けば3度の3回転半が乱れもなく着氷したのは初めてです。五輪前に「浅田は跳べる」という印象を、ジャッジに植え付けることに成功したと思います。
苦しんできた今季ですが、五輪前最後の大会で、ようやく自信を取り戻せる結果が出たのではないでしょうか。五輪の女子フィギュアまで、まだ1カ月弱あります。浅田選手の力なら、金メダルを狙うのに十分すぎる時間です。(カルガリー五輪代表、プリンスホテル所属)
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