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審判に与えた印象/4大陸選手権

2010年1月30日

 浅田選手にとって、2度の3回転半が決まったことは、五輪につながる大きな成功でした。特に最初の単発の3回転半は、高さも回転も十分。今季もっともきちんと決まった3回転半だったと思います。その好影響が、後半のミスのない演技につながりました。

 今大会も五輪も、国際スケート連盟(ISU)のジャッジが判定を下します。今季はISU主催の大会で3回転半を3度跳びましたが、1度もきれいに着氷をしたことはありませんでした。今大会のSPは助走のスピードが足りず、わずかな回転不足と判断されましたが、それを除けば3度の3回転半が乱れもなく着氷したのは初めてです。五輪前に「浅田は跳べる」という印象を、ジャッジに植え付けることに成功したと思います。

 苦しんできた今季ですが、五輪前最後の大会で、ようやく自信を取り戻せる結果が出たのではないでしょうか。五輪の女子フィギュアまで、まだ1カ月弱あります。浅田選手の力なら、金メダルを狙うのに十分すぎる時間です。(カルガリー五輪代表、プリンスホテル所属)


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評論家・八木沼純子
八木沼純子(やぎぬま・じゅんこ)
 1973年(昭48)4月1日、東京都生まれ。5歳でスケートを始め、88年世界ジュニア銀メダル。同年カルガリー五輪代表となり、94年NHK杯では3位に食い込んだ。95年世界選手権を最後にアマチュアを引退しプロに転向した。元内閣総理大臣の松方正義の玄孫。早大卒。159センチ。

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